恋愛

釣り合いを求める方が恋愛は上手くいく理由〜美女と野獣の背景とは〜

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「あの人かっこいい(きれいだ)なあ」そう思ったものの、恋愛関係へと発展させようとすると足踏みしてしまうことがありますよね?

しかし世の中には美女と野獣のようなカップルもいるので「私も、俺も、イケる!」と思った経験が誰にでもあるでしょう。

ただ、美女と野獣だからこそ逆に目立っているだけで、周りを見渡せばそのほとんどが“釣り合いがとれたカップル”のはずです。

とは言っても、経済力や職業、社会的ステータスによって「魅力度」が変わることはこれまでの記事でも書いたとおりです。

そこで今回は恋愛関係において「外見的魅力のみの釣り合い」がどのように作用するのかを記事にしてみたいと思います。

 

この記事を読んでいくと、恋人選びの際の外見的魅力度の考慮、既に恋人関係であれば自分磨きのモチベーション(笑)になるかもしれません。

しかし、世の中には知らない方が幸せなこともあります。

今ならまだ引き返せます。

読まない方がいいかもしれませんよ?(笑)

知る覚悟がある人だけお進みください。

実際に世の中のカップルは釣り合っているのか?

カップルの「釣り合い」の話をするからには、その実態を把握しておかないといけませんよね。

しかし、付き合っているカップルの魅力度を他者視点で評価するという、何とも言えない…そんな失礼すぎる調査があるはずないですよね?

それが、実験した人たちがいるんですよ(笑)

海外の研究ですが、メリーランド大学の実験では交際中のカップル123組に協力してもらい、次の内容で調査を行いました。

心理学の実験ではありふれた手法ですが、カップルから男女それぞれの写真を提出してもらい、男女5人ずつの評価者が魅力度の点数を1点から9点までに振り分けるというもの。

それから得られたカップル間の相関係数※は次のとおり。

友達以上恋人未満では0.18、ただの恋人関係では約0.56、同棲中の恋人関係では0.37、婚約中や夫婦関係では0.63の相関があったという結果になりました。

つまり恋人以上の関係では「外見的魅力度の釣り合い」に相関関係があると結論づけられました。

また日本国内でも同様の観察研究が行われており、やはり一定の相関があったことがわかっています。

※相関係数…対象間で0~1の数値で算定される。1に近づくほど相関があり、0に近づくほど相関がない。心理学分野では0.3を超えると有意な結果とされる。

残り物同士でも魅力度が高い人がモテる

さて、世の中のカップルが「釣り合い」が取れていることは先ほどの研究結果のとおりですが、それでもやっぱり美女と野獣のカップルがいるので、そこの説明がつく考え方にも触れたいと思います。

なお、美女と野獣カップルについて研究はあると思いますが、世界中を探しても仮説が立てられているだけで実際に検証したものはおそらくないでしょう。

なぜなら、美女と野獣カップル自体の絶対数が少ないことと、本人たちに「なぜ釣り合いが取れているのか」を聞くしか、検証する方法がないからです。

ただ、仮説を立てた研究者はいるので、その仮説を見ていきましょう。

 

この仮説を簡単に説明するなら「残り物中でも福を選ぶ」という話です。

恋愛市場では美人やイケメンたちから結ばれていく。

なので恋愛市場に売れ残るのは魅力度がそれほど高くない人になる。

また、売れ残り市場の中でもさらに魅力度が高い順から結ばれていく。

この仮説のように、恋愛市場で最上位を取りに行く争いが始まったとすれば、魅力度が高い男女から勝者は決まっていくはずですが、先にイケメンや美女が売り切れることだってあるわけです。

例えば、1クラスにイケメンが1人で美女が3人であれば、残り2人の美女は他のイケメンではない男子と付き合う可能性も十分にありますよね?

そのため「魅力度が高い異性」の選択肢がない時は、魅力度が高くない人が選ばれる可能性もあるということです。

ただし、残り物の中でも魅力度が高い人から売れていきます。

その結果として外見的魅力がそれほど高くない野獣と美女が付き合ったりすることもあるのではないでしょうか。

釣り合うカップルほど関係が安定する?

釣り合っていようが、そうでなかろうが結局は「2人が認め合っていれば恋愛は上手く行く」と思いますよね?

そう思いたいですよね…。

ここでは、最初に紹介したメリーランド大学の研究の続き(追跡研究)を紹介します。

カップル123組を9ヶ月にわたり「釣り合い」と「別れ」の関係について研究したものです。

実験方法は簡単で、別れたカップルと別れていないカップルの魅力度の差を調べるというもの。

その結果、魅力度の差(別れたカップル,別れていないカップル)は、友達以上恋人未満(1.48,0.97)、ただの恋人関係(1.05,0.78)、同棲中の恋人関係(1.23,1.28)、婚約中や夫婦関係(0.68,0.81)という結果になりました。

つまり、同棲・婚約中・夫婦の関係では外見的魅力の差が「別れ」にそれほど影響していなかったものの、友達以上恋人未満あるいはただの恋人関係では外見的魅力差が「別れ」に影響していたということです。

恋愛関係が安定するまでの段階、つまり初期・中期段階くらいにおいては外見的魅力が釣り合っていないと「別れ」のトリガーになってしまう可能性があるということです。

まとめ

今回は研究論文を参考にしながら、外見的魅力の釣り合いが恋愛関係に及ぼす影響を書いてきました。

・恋人関係以上のカップルの魅力度は同じくらいである(相関関係がある)

・「美女と野獣」は残り物の中から魅力度が高い人が選ばれた可能性がある(他に美男美女のライバルが現れたら?)

・恋愛の初中期段階においては魅力度の差(釣り合っていない)が「別れ」のトリガーになるかもしれない。

これまでにも何度かご説明していますが「研究結果」は研究対象や環境、規模、メタ研究の有無などを考慮して参考とするのものです。

統計的に処理した結果には確かに一定の説得力がありますが、それに対する理解・認知は人それぞれですので、申し添えておきます。

参考文献

White, G.L.(1980). Physical attractiveness and courtship progress.

Kalick,S.M., Hamilton III,T.E.(1986). The matching hypothesis reexamined.

https://redbrue.com/beauty-hello-effects/

ABOUT ME
フラペ
長崎の20代/縛られのサラリーマン/街コン合コンの果て何があるのか模索中/人との巡り会いや恋愛関係を中心に記事を書いています/プロフィール画像はフラペ君!知り合いが描いてくれたオリジナルキャラです/

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