私事ですが、悲しいことになってきました。
会社から「休日の不要不急の外出を避ける」指示があったのです。
きっかけは、13日(金)夜から14日(土)朝にかけて、お隣の佐賀県で1人、筆者が住む長崎県でもコロナ感染者が1人出てしまったことです。
会社の決定には正しいと思っていて、危機管理面で迅速な対応ができるいい会社だと改めて思いました。
みなさんの会社ではどうですか?
テレワークの推進はもちろんのこと、休日の過ごし方についても指示はあっていますか?
今回の記事は、コロナウイルスが広がってしまった「隠れた要因」について考えてみたいと思います。
この事態が少しでも早くおさまり、平穏な日常が戻ってくることを願いつつ、記事を書きます。
会社などから特段の指示があっていない場合でも、社会全体のことを考えれば「今」は外出を控えることが最大の感染拡大の防止になります。
「経済的損失はどうやって補うんだ?」
クラウドファンディングを使って無観客でも黒字化しているイベントがありますし、飲食店であれば事前決済アプリ(食券のようなシステム)を使って利益を先に手にすることもできます。
「従業員はどうやって食っていくんだ?」
兼業が許されていれば、クラウドソーシングでも仕事は探せます。
自分にしかない経験やノウハウがあればNoteを書いてweb上で販売することもできます。
コロナウイルスがおさまったとしても、きっとこの先もこうした危機的状況がやってきます。
この機会に「収入源の複数化」「転職」「ビジネスルールの変化」などについて調べてみるのもいいかもしれませんね。
日本経済への最大の打撃はオリンピックの中止
日本経済をミクロな視点で個々に見ていくと、特にサービス業では、売り上げの大幅減や、雇用の喪失などへの影響が大きいようです。
簡単にコロナが話題になってから現在までのことをおさらいしてみます。
順を追っていくと、クルーズ船の事実上監禁、一部外国からの入国禁止、一斉休校要請、イベント禁止呼びかけ、手当金給付などの方針が次々と打ち出されましたが、どれも「漏れ」を感じさせる対策でした。
さらに感染者の数は膨らみ、おまけに陽性が疑われても一部自治体では検査できない患者が出る始末。
行政と医療機関の連携の弱さも明るみに出るなど、予防策どころか感染者への対応も批判の的となりました。
そして日本経済にとって最悪のシナリオが近づいてきています。
IOC(国際オリンピック委員会)は東京オリンピック2020の開催について、WHO(世界保健機関)の指示に従うとしました。
経済を止めてはならないとしてミクロ経済活動を続けた結果、もっと大きなマクロな視点では日本はオリンピックという最大の稼ぎ時を失ってしまうことになるのかもしれません。
個人消費の損失回避が感染に繋がってしまった
ここまでコロナウイルスが蔓延したのは、人間の行動心理「損失回避」が背景にあったからだと思います。
例えば冒頭で触れた佐賀大学の学生のフランス卒業旅行の渡航期間は2月27日から3月4日でした。
2月27日の時点で関東では既に感染者が出ていて、また外国の旅行地でも感染者が発表されていました。
国立大学の優秀な学生がなぜ旅行を決行したのか?
おそらく旅行キャンセル料の返金が効かなかったのでしょう。
せっかく貯めたお金で学生最後の旅行に行きたかったのでしょうね。
大学生活最後に何かやりたい気持ちは筆者もよく分かります。
行動原理はシンプルなものだったでしょう。
でも、想像力が足りなかったのはその先です。
明らかにされてはいませんが、3月4日から9日の病院受診に至るまでは「保菌者」として多数の一般人と接触しているはず。
さらに旅行には4人の同行者がいたそうです。
もし学生たちが、
「公共交通機関を利用していたら?」
「ショッピングモールで買い物をしていたら?」
「追いコンで飲み会をしていたら?」
佐賀県内で感染者が続々と出てくるのは時間の問題でしょう。
そして運悪く、
「高齢者で肺疾患を持っている人が感染していたら…?」
旅行会社が商品を売るなとか、交通機関を止めろとか、法律や権利を考えると言えません。
言えたら、首相が言っているはずですからね。
だからこそ、今は個人が状況を鑑みて行動を選ぶべきときではないでしょうか。
あとがき
今回の記事、ちょっと堅い内容になってしまってすいません。
でも家の中にいたら、SNSかニュースか動画を見るくらいしかやることがないんですけど、やたらとコロナのことばっかり目に入ってくるのでこんな記事になりました(笑)
佐賀大学の学生の例のように「大丈夫だろう」と思っていても、その行動が他人に迷惑をかける可能性もあります。
調べてみると、高熱が出ているのに旅行やスポーツジムを利用した人、陽性判明後にキャバクラに出かけた人、本当に世の中いろんな人がいますね。
まあ、そういう人にはかける言葉もありませんが、今は、会社や個人が自粛して行動(選ぶのは自分自身)することが何より大切です。
感染者のみなさまには1日も早いご回復をお祈りします。
ではまた明日!くじら!


