先日、本を読んでいて「なるほど!」と思ったことがあったので紹介したいと思います。
今回は、日々の行動の習慣化に関する記事です。
参考
新しい習慣を身につける
自分のプライベートや仕事の全てにおいて、繰り返し行っている習慣的な行動を見返そうと思っていた矢先、「習慣」というキーワード目に飛び込んできて、本書を手にとりました。
実は「習慣化した行動」は身の回りに溢れています。
毎日の食事、睡眠、歯磨き、風呂、朝支度、ドラマ視聴、スマホチェックなど繰り返し行う行動が習慣ですが、私たちの生活は意外と習慣に囲まれていることが分かります。
なので、
「小さな習慣の一つひとつを見直せば、生活の質が必ず向上するはず…」
と、思って本を読み進めていったのですが、自己啓発本にありがちな「既存の習慣を見直す」という視点で書かれた内容ではありませんでした。
本書は、「悪習慣を見直す・断ち切る」と言うよりは(結果としてはそうなるのですが)、「新しい習慣を身につける」ことにフォーカスした内容になっています。
毎日の行動に規則性がなく、「生活にハリをもたせ、効率のいいライフスタイルを取り入れたい」という人にオススメの一冊です。
達成したい目標の大きさ
目標を設定するとき、世間では「目標(夢)はでっかく」なんて言いますが、本書を読むと「最初の目標は大きくなくてもいいんじゃないかな」と、思うようになります。
「目標をしっかりと設定して、続けてこそ習慣になる」という考え方は、一見しっかりしていそうに聞こえます。
しかし、目標が大きすぎるあまり「続けること自体」が億劫になると、だんだん目標から遠のいていきます。
なので、まずはタスクを小さくしてみたり、分割したりすることが大事なんです。
「10」の目標を達成するなら、「2+3+5」で達成してもいいというわけですね。
小さな目標で習慣化「とりあえず腕立て1回」
「小さな目標」ってどんな目標でしょう?
例えば、本の中で出てきたのは「毎日、腕立て1回」をするというもの。
「1回じゃ意味なくね?」
と馬鹿にする気持ちも分からないでもないですが、実際に1回やってみることに価値があるわけです。
腕立て1回なら、
「運動したら疲れるから体力ないと無理」
「寝る前に汗かきたくないし」
「朝はだるいし」
「ご飯食べたばかりだし」
こんな言い訳も出てきません!
言う前に1回やった方が早いですからね(笑)
そして、腕立て1回、それだけで終わったでしょうか?
2回3回と続けてしまいませんか?
これは脳内でやる気物質が出ているので、続けてしまうのだそう。
ドーパミンなどの作用でしょうね。
それに、「とりあえず1回のマインド」は勉強にも使えます。
今日は問題集を30ページやるぞ!っと意気込んでみても、なかなか取りかかれなかったりしませんか?
とりあえず見開き2ページだけ「眺めてみよう」と机に座ってみるんです。
そしたら、いつの間に勉強が始まってますよ!
「考える前に行動」ってやつですね。
それに、心理学の実験によれば、人間は「得したい」という感情よりも「損したくない」という感情が上回る傾向にあることが分かっています。
そういう意味では「とりあえず机に座ったからには、何か成果を得なくては」という気持ちになる効果もあるのかもしれません。
人間の行動の45%は習慣的行動
あ、そうそう、研究によれば、人間の生活の45パーセントは習慣化した行動というデータもあるそうです。
悪い習慣は立ち切っても、いい習慣を身に付けても時間の節約になります。
例えば、毎日1時間テレビを見ていた人が見なくなれば、年間365時間、およそ15日分に相当する時間を節約できます。
もし、今の暮らしに何か足りないと感じるのであれば、「良い習慣」を身につけてみるといいかもしれないですね。


