恋愛とライフスタイルに関する情報をお届けしている本ブログですが、たまにはビジネスの話をしてみようと思います。
と言うのも、職場の人や同世代の人と話をしていて、
「まだそんな考え方をしているの?」
と、お節介ではありますが、こういった印象を受けることが結構あるからです。
きっと十数年後には「世の中の変化が速すぎた」とか「勉強する時間がなかった」とか言い訳をして、自分の境遇を社会のせいにする人がたくさん出てくると思います。
既に5GやAIといったテクノロジーが発達しているのに、自分の仕事だけは絶対に変わらないと思い込んでいる人がいれば、一回顔を洗って出直してきてください(笑)
社会や仕事が変わるとは思っているけど、何から動きだしたらいいか分からないという人は、まだ救いようがありますので読み進めてください。
社会や仕事が変わるなら「現状維持」がマイナス成長であることに気づき、すでに行動し始めている人はこれからの時代に多様性を持って生きていける素晴らしい人材です。
資格を持っているから…。
大学や専門学校で勉強したから…。
だから、今の仕事を頑張りたい!
その気持ちはわかります。
でも、その経験を将来のAIはたった数分で学習してしまうようになるでしょう。
改札で切符を切っていた駅員さんは自動改札機に変わり、自動改札機に入れていた切符はSuicaに変わりました。
「しもしも」の携帯型電話機は折り畳み式になってインターネット検索ができるようになったかと思うと、数年で多機能を備えたスマートフォンやスマートウォッチ、ウェアラブルといったデバイスに変わりました。
この変化は十数年以内に実際に起きていることです。
前置きが長くなりましたが、今回はビジネス書を読み漁る筆者が「仕事」と「収入」を取り巻く現代社会の変化について言及してみたいと思います。
Contents
Time is Life
「Time is」に続く言葉は?と聞かれれば、「Money」と答える人が圧倒的に多い日本社会です。
その根源に「時は金なり」という言葉さえあるほど。
しかし、ビジネス書のトレンドとしては「Time is Money(タイムイズマニー)」は古い言葉となっていて、最新の常識は「Time is Life(タイムイズライフ)」です。
時間はお金ではなく、時間は生活や命そのものであると言い換えられるようになりました。
be動詞のisには「=(イコール)」の意味がありますが「Time is Money」が正しいのであれば「時間はお金になる」と「お金は時間になる」の両方が成立するはずですが、残念ながら時間労働でお金を稼ぐことはできても、お金で時間を買うことはできません。
端的に言えば「時間」は「お金」よりも価値があると考えられるようになったということです。
そもそもお金とは「信用を数値化したもの」というだけで、お金自体には価値はありませんけどね。
実際は「ただの紙切れと硬貨(※)」なので。
※この話がよくわからない人は「ジンバブエ」「インフレ」のキーワードで調べてみるといいかもしれません。
Work as Life
近年、働き方改革という考え方が世間に浸透してきて「Work-Life balance(ワークライフバランス)を見直そう!」といったスローガンをよく目にしますよね。
仕事と生活のバランスを取ろうとする考え方です。
一方、ビジネス書のトレンドでは、筑波大学准教授の落合陽一さんやホリエモンこと実業家の堀江貴文さんが「Work as Life(ワークアズライフ)」を提唱しています。
具体的に言うと、仕事と生活を完全に切り分けるのではなくて、仕事を生活の一部分(寝ている時間以外は全て生活の一部で、仕事か仕事以外かを切り分けて考えない)として認知するといったイメージでいいと思います。
そもそも、仕事に対して「時間を拘束されて収入を得ること」という固定観念があるからこそ、自由時間と拘束時間を天秤にかけてしまい、ワークライフバランスという言葉が誕生したのかもしれません。
しかし「仕事=時間を拘束されるもの」ということを疑ってみたことがあるでしょうか。
仕事の成果はプロジェクトの達成など別にあるはずで、必ずしも「仕事=時間を拘束される」ではありません。
「Work as Life」の第一歩は、興味がある活動を「自由時間」にやってみることです。
筆者の場合はこのブログでした。
働きながらでも、個人の能力を活かして少しずつコンテンツを作っていくこともできます。
自分の自由時間でコンテンツを作る時間は拘束時間だと思うことはありませんし、それがいつか仕事になれば、まさに生活の中の一部(Life)としての(as)仕事(Work)ができるようになっていきます。
「仕事=時間労働=収入」はなぜヤバい?
ここまで、「時間はお金よりも価値があること」や、仕事を生活や自由時間の一部にしてしまう「ワークアズライフの考え方」をお伝えしてきました。
それらを踏まえ「時間労働こそが収入になる」という考え方をしていると気づかないことを書いていきます。
年齢と体力と時間労働
時間労働にも大きく分けて肉体労働と事務労働があります。
肉体労働の代表的なものとして建設現場作業員などが思い浮かびますが、腰やひざなどに一生モノのケガを抱える可能性もありますし、加齢とともに体力のパフォーマンスは落ちていきます。
また長時間勤務や夜間勤務などは生活習慣が崩れやすく病気のリスクも高まります。
当然、ケガや病気に罹ると「時間」の損失が大きいので、間違いなく負の資産になります。
他方、若いうちにこそ労働者として稼げる水商売もありますが、年を重ねるにつれて不利になっていくのも事実ですし、社会通念的に卑しい仕事のイメージがありますので、次の仕事に支障が出る可能性もあります。
事務労働では主にその会社で割り振られた仕事をさばいていき、特定の事務仕事について詳しくなれますが、結局のところ会社全体でプロフェクトを割り振っているので、事業の全体像までは掴むことはできません。
プロジェクト全体のうち「断片的」な知識ばかりが身についていきます。
このことが意味するのは、会社をクビになって次の勤務先で同じ仕事ができるのかは分からないし、自分で事業展開をしようにも事業の全体的なやり方は、イチから学ぶ必要があるということです。
経営者から見た被雇用者とオートメーション
雇用されている立場にいるというとは、経営者からすると採算が合わなくなったときに人員整理をされる可能性があるということです。
また、これからは単純作業がオートメーション(機械化)になるので経理や総務の仕事は激減し、本当に人間的な対応が必要な部分にこそ人材が割かれ、また定期的に人材の見直しが行われるでしょう。
会社にとって「人件費」は莫大な経費ですから、オートメーションの流れはごく自然なことです。
この話をすると必ず次のような批判が飛んできます。
「人間の方が会社の事業内容が分かっている」
これは、ある意味正解で、ある意味間違いです。
なぜなら、自社のことを客観的に見つめてくれるのは、外側から俯瞰してくれる第三者のコンサルタント(確かに人間ではある)だからです。
人間の目と感覚は必要です。
でも社内の人間である必要はなく、むしろ、ひいきをしない第三者の方が意見の方が合理的です。
日産でも、大手企業でも、官公署でも不祥事が起きますし経営は傾きます。
「この会社で一生勤めあげる」というマインドにしがみついていると、人員整理のときに慌てふためくことになるのかもしれません。
時間労働は基本的に収入が増えない
まだ今は雇われて働くことが当たり前の世の中なので、時間労働を疑う人は少ないですが、なぜ時間労働が主流になっているかを考えてみると見えてくることがあります。
本来、社長は自社の大切な事業なら、他人任せにせず自分でやっているはずです。
でも会社は人手が必要なので、やむを得ず従業員を雇用します。
言い換えれば、社長ができない仕事以外はすべて「社長の代行」をしているだけです。
繰り返しになりますが、肉体労働であろうと知能労働であろうと、必ずどの職種にもいずれオートメーションの流れがやってきます。
社長の代行が人間か機械かどちらが選ばれるのでしょう。
安い方です。
現時点で人間がしている仕事が機械に置き換わっていないのは「まだ人間がやった方が安いから」それだけの理由なんです。
「人の温かみ」だとかよく言われますけど、よほど特殊なサービス業でない限り、経営者は経費を気にします。
ビジネスの基本は「売上ー経費」なんですから。
ここから逆算して考えると、時間を切り売りすることによって、エクセルで名簿を作成してレターやメールを送信したり(文字・画像認識とAIで処理完了)、レジにバーコードを通したり(AmazonGOは無人レジ)、売り上げの計算をしたり(会計ソフト・RPA・AIですでに代用可能)、飲食物をホールスタッフとしてサーブしたり(海外では既に自動化されている例もあります)、料理を作ったり(リンガーハットの野菜炒めマシーン見たことありますよね)、…これらがオートメーションされるのは、もう時間の問題なんです。
機械と並んででも雇用されていたいのであれば、機械の減価償却費以下の賃金しかもらえなくなっていくわけです。
じゃあ、人間は何をすべきなのか。
専門性・唯一性のある市場(ビジネス界隈ではブルーオシャンとも言われます)で、あなたしかできない仕事や機械に置き換わらない仕事を、今できるだけ早く、模索していくことが大事なんです。
何がいいのか?
それは、ひとまず自分の頭で考えることです。
※今回の記事で尋ねたいことがあったら、お気軽にTwitter(@mtbk99:フラペ )でDMかコメントくださいね!
あとがき
今回の記事はかなり厳しいことを書いていますが、2020年時点で筆者の浅い知識だけでもこれだけのことを考えました。
平日だけで4,000文字以上を書いてオーバーヒート気味です(笑)
そして、これからもITや科学技術の発展によって社会は加速度的に変化していくことが予想され、数年後はこの記事の内容すら時代遅れになっている可能性があります。
社会が変わるとき自分もアップデートしなければ、その場に取り残されます。
でも何をしたらいいか分からないなら、まずは情報を集める「行動」を起こしてみることです。
例えば、保育士さんであれば今後も子供の養育という需要は減らない一方で「子供が園に来て面倒を看る」という保育園経営モデルが変化していく可能性があります。
それに児童虐待などの問題(韓国では特に問題になっています)から、その園の運営方針を信用できず保育士全員ではなくて、単独の保育士さんに看てもらいたいというプロフェッショナルな保育士契約の需要が生まれることもあるわけです(現にベビーシッターとして、平均よりも高い収入を得ている人もいらっしゃるようです)。
知らないよりも知っている、知っているよりも行動する、行動するならより早く。
若者のみなさん「先行者利益」に肖りたいと思ったなら、ぜひ自分の頭で今日の記事について考えてみてくださいね。
将来を予測できない、難しい世代に生きる、悩む若者たちの参考になれば幸いです。
