仕事関係、友人関係、恋愛関係すべてにおいて、そこには「信頼」があるかと思います。
信頼がない相手とは会いたくもないですし、連絡をとるのも億劫になってしまいます。
今回は恋愛における信頼関係の危機とその対処について書いてみたいと思います。
恋愛における信頼関係が崩れるきっかけ
信頼を保っているカップルは、お互いにgive(気持ちを伝える)があります。
それがいつしか、片方がgive、片方がtake(気持ちを受ける)になると、バランスがとれなくなり関係はじわじわと崩れていきます。
特に、付き合って初期段階などでは、燃え上がりすぎて相手との気持ちの差が開きすぎることがあるため、すれ違いが多くなり、スピード破局となってしまうことも…。
そこで、give&giveのバランスを保った状態が崩壊するきっかけについて、紹介していきます。
他の異性と一夜を過ごす
世間的には、体の関係を持ったとしても、夫婦である場合は子供がいたりするので、離婚にまでは至らないケースもあるようです。
しかし、当然ながら他の異性に体を許したことで、恋人(配偶者)からの信頼は地に落ちますし、恋人や婚約者でも別れることになるケースは多々あるでしょう。
また、体の関係を持ったこと(不貞行為)が認定され慰謝料の請求があった場合、数十万円〜300万円ほどの額になるようです。
婚約者・恋人関係については線引きが曖昧ですが、民法上、契約行為は口頭でも成立しますので、一度でも「将来的には結婚したい」「同棲したい」などの結婚を前提とした話をしていれば、慰謝料を請求される可能性はゼロではありません。
付き合ったばかりの頃、いくらアツアツの雰囲気だからといって、気軽に「結婚しようね」と言うのは時期焦燥です。
異性に会うことを隠す
これも発覚したときに、恋人の信頼がガクッと落ちる原因ですよね。
例えば、仕事関係で会わないといけなかった場合なども考えられますが、やましいことがなければ、堂々と公言してから会うといいわけなので、隠すこと自体、疑念が募ります。
一方、若い恋人であれば、合コンの人数合わせで呼ばれることも多いかもしれません。
パートナーがいるならそもそも合コンに参加するべきではないですが、どうしても友達の顔を立てるために、行かないといけない時もあるかもしれませんので、そのときは考えてあげてもいいんじゃないか?って話です。
そこで「ごめんちょっと人数足りないみたいで、すぐ帰るから行ってきていい?」と隠さない勇気と、言われた側も隠さず言ってくれてたことに対して信頼の言葉を向ける寛容さが大事でしょう。
会う回数が減る
本ブログで何度か登場している心理学キーワード「単純接触効果」は思った以上に人の心理に大きな影響を与えます。
例えば、1ヶ月間に20回会うAさんと、1ヶ月間の3回しか会えないBさんがいたとき、Aさんの方がなぜか好印象に見えてくるというものです。
Aさんは職場のイケメンで仕事もできて頼りにもなる人、Bさんが月に3回だけデートをしているのがあなただとして。
さて、この会う回数がずっと続けば…?
回数が全てではありませんが、心理学的には会う頻度が高い方が好印象になります。
人は会うたびに信頼関係が深まっていきます。
そういう意味で、逆に恋人と会う回数が減っていくのは危険信号と捉えた方がいいでしょう。
LINEで話題を提供しない
冒頭のgive(気持ちを伝える)の話に戻りますが、これをLINEのメッセージに置き換えるとどういうことになるか。
もう答えは書いていますが、「話題を提供する=give」です。
例えば、新しく出会った異性と「いい感じにLINE続いてる」と思っていても、それが質問の答えしか返ってこなかったりする場合は注意が必要です。
※恋愛に慣れている人は、自分の価値を下げない程度に質問に対するLINEくらいは返すので。
LINEに気持ちがあるかどうかを見分けるポイントは、話題が途切れたタイミングで向こうから話題提供(give)してくれるかどうかです。
LINEの頻度が減る
付き合ってホヤホヤの時期には、「おはよう」「おつかれ」「おやすみ」の3タイミングで意味がなくても、連絡をとりあうカップルが多いかと思います。
ただ、お互いプライベートもあるので、関係が落ち着いてきたら、用件を中心とした会話になっていくかと思います。(もちろん、毎日の挨拶が続くカップルも多くいるかと思います。)
で、ですよ。
気持ちが切れたと感じる指標は、次を参考にするといいと思います。
それはズバリ、「1日2回以上LINEが返ってきているか」です。
なぜなら、どんなに忙しい現代人でも、朝起きる・夜眠るのタイミングでは必ずLINEを見るからです。
あなたが送信したメッセージに対して、1日2回以上返信がありますか?
チェックしてみましょう。
信頼関係が崩れたらどうすればいい?
恋愛における信頼関係が崩れたときは、3つの道があります。
一つは、気づかないフリをすること。
恋人も忙しいし、時間も取れないから、ちょっと今は想いが冷めているのかもしれません。
なので、時間をおくことで恋人の気持ちが戻ってくるかもしれません。
もう一つは、信頼関係を修復するよう、恋人と向き合うこと。
おそらく、多くのカップルがこの選択をして、お互いの意見をすり合わせて、お互いの気持ちを再確認するかと思います。
信頼の落ち具合にもよりますが、軽いものであれば、人の信頼は行動で再び温め直すことができます。
他人を好きになることは本能的な行動なので、一度信頼が落ちても、相手を好きだったこと自体は、人は脳のどこかで覚えています。
お互いが歩み寄る努力ができれば、きっと関係は修復できるはずです。
最後の一つが、別れを告げることです。
繰り返しになりますが、関係の修復にはgive(気持ちを伝える)&give(気持ちを伝える)が必要です。
片方から歩み寄っても、もう片方がそれを受けているだけではバランスが取れません。
その状況が改善できないのであれば、「別れ」を告げることも選択の一つです。

ただ、好きな気持ちが残っていると、どうしても切り出せないこともあるでしょう。
なので、本当に好きな気持ちが消えないのであれば、その逆。
相手を嫌いになってみる努力をしてみるといいかもしれません。
「もう他人だから今後は何が起こったとしても関係ない!」
くらいの強い決意が必要になりますが…。
あとがき
さて、話は変わりますが、安倍首相の「桜を見る会」問題はなぜあそこまで炎上しているのか。
これまでの悪いニュースは火消しできていたのに、今回はなかなか火が消えない…
それは、信頼の落ち幅が大きすぎたからではないでしょうか。
招待客の食違い(裏切り)、名簿廃棄(証拠隠滅)、反社組織関係(非常識)など、国民に対して納得のいく説明がなされていません。
安倍さんが信頼を回復するためには、世論を受け流す(take)ではなくて、情報の弁明(give)で正確に答えていくことが大事でしょうね。
信頼は自分から一歩踏み出す(give)ことから始まる。
と、筆者は思います。

