心理的距離が近づきやすい立ち飲み
「同じ仲間とばかり飲んでいても、新しい発見がなくてつまらないな〜」と感じるのであれば、立ち飲み屋に行ってみませんか?
※飲みと呑みは厳密に言うと、「大量に呑むこと」と「普通に飲む」に区別されるので、当記事ではあえて「飲み」表記をしています。
そもそも、お酒は座って飲む店が多い中、なぜ立ち飲み屋が存在するのか。
「店舗面積?」
そんな単純な理由で片付けてしまうのはもったいない。
立ち飲みには他ならぬメリットがあるため、経営者は意図的に「座り飲み」ではなく「立ち飲み」で店を構えているのだと、筆者は考えています。
それが何かと言うと、
立ち飲み居酒屋に行ったことがない方へ、
初めての来店の際、驚くであろうことの一つをお教えしましょう。
普通、二人で居酒屋に入ったら、二人でしか話をしませんよね。
立ち飲み居酒屋では、隣同士になった人と軽く挨拶をして、その後も会話を共有したりすることが多々あるんです。
ちなみに、立ち飲み居酒屋では、ありふれたドリンクと簡単なおつまみのメニューしかありません。
つまり、ドリンクや肴が看板ではありません。
そこに集まったお客さんたちが看板なんです。
筆者が時々、通っている長崎銅座の「たたんばあ」も正直、うまいメシがあるわけでもありません(笑)
ゆで卵とか売ってるくらいですから(笑)
それでも、お客さんでいつも満員で、いつもワイワイガヤガヤです。
立ち飲みは、各人のパーソナルスペースは狭くはなりますが、同時に心理的な距離も埋めてくれるので、初めましての人とも意外とすんなりと話せます。
立ち飲み居酒屋が未経験の方は、ぜひ経験されてみてください。
たたんばあ…若者からおっさんまで楽しめる店
筆者は、かれこれ20回以上、このたたんばあを訪れています。
楽しくなかったことがないくらい、毎回楽しい時間を過ごすことができています。
「なぜ毎回満足できるのか?」
その理由は、おそらく毎回違う人と話しているからです。
「たたんばあ」に集まる人々は、
大学生のサークル飲み会前であったり、出張で長崎に来ていたり、合コン前のひとり0次会であったり、外国人であったり、ふわふわかわいい女子であったり、サバサバしたお姉さんだったり、毎回違う人がいます。
お客さんの回転率も意外と高く、隣の席もどんどん入れ替わります。
初めて会った人と話すのは、すごく勇気がいりますし、正直すごく疲れます。
でも、いろんな世代、いろんな職種、いろんな価値観の人たちの話を聞くことで、何とも言えない達成感が得られるんです。
店員さんも会話のアシストをしてくれますので、初めは店員さんに話しかけて、話をつないでもらうのもアリかもしれませんね。
プリペイドお椀方式 単品その都度払い
はじめて「たたんばあ」に入った時は、友達が一緒で良かったと感じたことを覚えています。
なぜかと言うと、「たたんばあ」のお会計は、最後にまとめてお支払いではなく、その都度払いで会計をするからです。
友達が教えてくれなければ、いつまでも金を支払わない客になっていました(笑)
と言っても、大したことではありません。
カウンターの上には「お椀」が置いてあるので、そのお椀にお金を事前に入れておきます。
一人なら、3,000円程度入れておけばいいでしょう。
注文をすると、飲み物や食べ物が目の前に運ばれてくると同時に、店員さんが「梅酒なので400円いただきますっ!」という掛け声とともにお椀の中のお金で清算して、お釣りをお椀に戻してくれます。
これが都度払いってやつです。
残金も分かりやすいし、飲み過ぎも防止できるし、いいシステムだと思います。
さらに、「たたんばあ」には席料などもないので、飲んだ分だけ、食べた分だけその都度、支払えばOK、明朗会計です。
ただし、帰る際、お金の取り忘れがないよう注意しましょう(笑)
商品の値段も、焼酎の瓶などに④や⑤と書かれており、それが400円、500円を示していますので分かりやすくていいですよ。
もやし炒めを断られた(笑)
筆者が「たたんばあ」で飲む際は、砂肝の唐揚げを注文することが多いです。
たぶん、どこででも出てくるありきたりな唐揚げです(笑)
ごろっとしていて、揚げたあとは乾いている食べ物なので、数人で訪れた際は、シェアもしやすいですよ。
何より、過剰なくらい塩がきいてて、めちゃ美味です!(褒めてます!)
さて、
見出しの「もやし炒めを断られた(笑)」は友達の話なんですが、面白かったので笑い話として紹介しようと思います。
「たたんばあ」には、手元のメニューに加えて、壁にもメニューが貼ってあります。
でも、頼んでいる人はあまり見かけません。
お客さんの注文のほとんどが飲み物か、キムチか枝豆などの小皿です。
たぶん、壁のメニューなどあってないようなものです。
ある時、一緒にいた友達が、壁メニューの「もやし炒め」を注文しました。
メニューには1人前100円とありました。
店員さんは、
「本当に注文しますか?もやし炒め本当に注文しますか?(笑)」
と笑いかけながら返してきます。
「本当に注文するなら、お兄さんも一緒にどうですか、もやし炒め2人分にして」
と、続けます。
そのとき、筆者は察しました。
この店員さん、もやし炒め作りたくないんだと(笑)
もやし炒め作ってる暇がないんだと(笑)
作るにしても、作業コスパが上げるために二人分たのめよと(笑)
なんて、正直な店員さんなんだ(笑)
その後、友達をさとし、もやし炒めの注文を取りやめたのは言うまでもありません(笑)
もやし炒めの注文が悪いわけではありませんが、店としてはコスパが悪い注文なので、カウンターが忙しそうなときは、サッと出せるメニューを頼んであげましょう!

