たぶん今日か明日あたりから、営業自粛要請が解除された業種で、お店を利用する人が増え始めると思います。
知り合いの店を助けるためなど、来店する理由は人それぞれでしょう。
そんなときに出てくるかもしれないのが(いやきっと出てくる)、
「#営業自粛が解除されたのでパーっと飲みましょう!!」
というアピールをする感じのお店。
お店の再開は経営者の判断なので、誰も口を挟むことはしないでしょう。
ただ、今の段階でお客さんを煽ることはしないで欲しいと筆者は思います。
先日5日、長崎県は営業自粛『要請』の解除の方針を報道発表しました。
ただし、
「個人が自粛を取りやめて外に出て動き回って構いません!」
とは一言も言っていません。
事業者の経済的負担や私権の制限等を『感染者数や死亡者数』などから地域行政として解除することを判断したまでです。
一部の人はきっと、今がコロナ停滞期(減数期?)に入ったと思っているでしょう。
日本でも実施された区域ごとの『社会人口移動の制限』は、世界各国で取り入れられた感染症予防の対策であり、功を奏した感は確かにあります。
しかし、コロナウイルスの『勢いが弱まった』あるいは『状況が落ち着いてきた』と見るのは早計です。
例えば、GW中の都市部駅前の人通りの調査。
東京新宿、大阪梅田、福岡博多などの都市部では、例年に比べて7~8割の人通りの減少が確認されたそうです。
そりゃ、人との接触が減れば感染者数(ひいては検査数・死亡者数)は減るでしょう。
このことについて、私たちが留意しておかないといけないのは、感染者数が減ってきたからといって「元の」生活に戻っていいというデータ・根拠は揃っていないことです。
また、医療人材や投薬研究などの専門的領域については、難しいことはよくわかりませんが、医師会等の発表資料を見ていると、
「現段階ではまだ気持ちを緩める状況でない」
という考え方がひしひしと伝わってきます。
医療崩壊や緊急事態宣言解除について、少なくとも医療のスペシャリストたちは今も警鐘を鳴らしています。
「だけど、自粛ばかりじゃ事業者が経済的にもたない」
という話も考慮しないといけませんよね…。
なので、結局のところコロナ対策に関しては、持ちつ持たれつなので、全員を助けることは不可能な状況なわけで、正解はないと思うんです…。
きっと、私たちはそれぞれの立場で『感染(死亡)リスク』『医療(社会)崩壊リスク』『経済(景気)損失リスク』などを天秤にかけて、コロナに対する意見(『私見』と言うのが正しいかもしれない)を持っているだけです。
ちなみに、筆者はどちらかと言うと『感染(脂肪)リスク』を最も重視する考え方をしています。
理由は『社会にとって最大のリソース(資源)』は“人”だからです。
いつもどおり、話が曲がりくねってきましたので、まとめていきます。
<今回の記事のまとめ>
・営業自粛解除は事業者に対する制限の解除であること
・医療関係有識者は今も『厳戒態勢を解かない』方針を示している
・今回の『営業自粛の解除』は『個人の自粛の解除』とは関係ない
・特別措置法に基づく緊急事態宣言はまだ解除されていない
『個人の自粛』は各人の意思に委ねられています。
ただし、お店の営業が再開されても、緊急事態宣言が解除されていない以上、店内で長く過ごしたり、3蜜を徹底できていない場所に立ち入るには、“まだ”適切な時期とは言えないでしょう。
これまでの記事でお伝えしているとおり、GW中に沖縄に行ったり、休業要請があっているパチンコ店等に出入りする人もいたようですが(笑)
たぶん今週末は、
「#お店の営業自粛が解除されたから出かけよう!」
と勘違いした人たちで街が溢れかえり、感染のリスクが割と跳ね上がると思います。
なので、読者のみなさんはもう少しだけ我慢した方が得策かもしれません。
他方、投薬でコロナから回復の兆しが見えてきたという明るいニュースも出てきました。
これも妊婦、性差、年齢面などへの禁忌の話が出てくると思いますが、少し希望が見え始めた気もします。
それでは次の記事で!またね!
