ゴルフを始めてやっと前にボールが飛ぶようになってきたものの、コースを回ってみると上手く前に飛ばせなかったり、なかなかスコアが上がらない時期がありますよね?
筆者もありました。
コース4,5回目までは120台、130台とか…目も当てられないスコアでした。
でも主にアイアンを中心にスイングイメージを変えてみて練習したところ、100が切れました。
よくあるゴルフ雑誌ではプロ目線の練習法が掲載されていますが、素人はもっと簡単なところで悩んでいると個人的に思うんですよね。
なので、素人目線で100切りできないレベルの人が陥りがちなアイアンのイメージについて筆者の考え方を紹介し、効果的な練習方法を紹介したいと思います。
ちなみに、筆者は社会人2年目の頃ゴルフ歴1年半くらいで100切りを達成していて、最高スコアは93です。(微妙なスコアですいません笑)
100切りされたことがない人にとっては身近な目線になるかと思いますので、筆者の体験談が参考になれば幸いです。
もちろん、ゴルフレッスンに通う方が上達は早いと思いますが、そこまでお金をかけたくない人もいると思いますので、そういう人のお役に立てればと思います。
人工芝のマットは下手でも前に飛びやすい
まず「打ちっ放し」では上手くいくのに、ゴルフ場では前に飛ばせない人がいると思います。
メンタルとかアドレス(構え方)とか、ライ(地面の状態)とか、いろいろな問題があるんですが、ゴルフ場で飛ばせなくなる一番の要因が「ライ」の違いです。
打ちっ放しは人工芝の上のボールを打ちますが、ゴルフ場では天然芝の上のボールを打ちます。
「それが何か問題なの?」
ボールの前に芝を叩いてしまう(ダフる)と、ゴルフ場の天然芝ではボールを飛ばすことができません。
ダフりの程度にもよりますが、スイングスピードが落ちてしまいアイアンを振り抜けなくなるからです。
一方で人工芝ならダフってもボールを前に飛ばせるんです。
なぜなら、人工芝はアイアンが刺さらず滑っていくのでスイングスピードがほとんど落ちないからです。
残念ながら、多くのゴルフ初心者はここに気づかず打ちっぱなしをしてしまっています。
アイアンとボールとの打音の前に「ゴツッ」と音がしているゴルファーは、実は人工芝の恩恵を受けた「ダフリ飛ばし」なのです。
「ダウンブロー」につながる大事なイメージ
「いやいや俺はダフってない!アイアンが地面に接地する瞬間にボールに当たってる!」
この形のインパクト、実は正解のようで間違いです。
もはやゴルフをやっている人しか分からない話になってきましたが「ターフを取る」というゴルフ用語をご存知でしょうか?
プロゴルファーがフェアウェイからアイアンでグリーンを狙って打った時、ボールが飛んでいくのと同時に芝の塊が飛んでいくあれです。
では「ターフを取る」場合に必要なインパクトはどのようなイメージでしょうか。
まず、アイアンが芝に触れた後にボールに当たる(ダフる)場合、これはスイングスピードが減速してしまうので間違い。
次に、アイアンが芝に接地するとともにボールを捉える場合、これは一見正しいようですが、インパクトでボールに当たった後、ボールとアイアンが接着している時間もスイングスピードは落とさない方がいいわけです。
その観点では、一瞬ではありますがインパクトの時点で芝に触れているのはスイングスピードのロスに繋がります。
結論として、アイアンは芝よりも先にボールに当たり、その後のフォロースルーで芝の塊をさらっていくイメージが、最もスイングスピードを殺さないスイングに繋がります。
ボールの弾道を上げたいときは、先に芝に触れてボールを押し上げる方がいいような気もしますが、それだとスイングスピードを殺してしまって飛距離、さらにはスピンが出なくなります。
ボールの高さを決定するのは角度もありますが、それ以上に大事なのはスピンによる「揚力」です。
スピンによって上空に高く上がった打球は勢いを失いながら落下するので、グリーンに止まりやすくなりますが、スピンが効いていないボールは直線的なので、グリーンに止まりにくくなります。
プロはロングアイアンでも高い球かつ止まる球が打てますよね。
あれは圧倒的なスイングスピードでハイスピンを効かせて、揚力を作っているんです。
なので、ゴルフ初心者を脱却するためのインパクトイメージは「アイアンは芝よりも先にボールに当たる」を心得ましょう。
このイメージをしてアイアンを練習すると、スイングも「ダウンブロー」と「ハンドファースト」にせざるを得ないので、段々といいアイアンスイングになっていきます。
ゴルフ上達に効果的なのは「ハーフスイング」の練習
初心者のアイアンは飛距離が安定しない問題もありますよね。
これは「アイアンの芯に当たっていない」とか「トップした」とかの問題も確かにあります。
一方「体力以外の理由でスイングスピードが一定ではない」こともかなり影響しています。
人工芝ではあまり感じることができませんが、天然芝ではダフり具合によってかなりスイングスピードが落ちます。
なので、正確なインパクト(アイアンをボールに当ててからフォロースルー)を練習しておく必要があります。
ここで紹介したい効果的な練習方法が「ハーフスイング」。
打ちっぱなしで練習している人のほとんどがフルスイングですよね。
得意のクラブで、ナイスショットを連発してやろうという気持ちは分かります。
でも体力がある人でも150球ほどフルスイングしていたら、筋肉が疲労して、そこからは正しいスイングなんてあったもんじゃありません。
なので、ハーフスイングでインパクトを確認しつつ、インパクトが安定してきたら振り幅を大きくしていってフルスイングはその延長線上という感じで打っていきましょう。
練習の経験値としてもスイング数とインパクト数が多い方が有益ですし、疲労が少ない方がいいスイングの定着に繋がります。
ハーフスイングは左腕基準で考えたとき、3時〜9時くらいの範囲で振ってみるといいと思います。
ハーフスイングをナメてかかると、最初はたぶんハーフスイングでさえダフリますよ(笑)
ハーフスイングで芯に当たらないなら、フルスイングではもっと芯には当たらない、この理屈には文句の付けようがないと思います。
地道にコツコツとハーフスイングで型を身に着けていけばインパクトがだんだんと上手くなっていきますので安心してください。
それと練習方法の番外編として、コースに出たときショートホールではティーアップしないで芝生の上にボール置いてピンを狙ってみましょう。
当然ティーアップした方が打ちやすいですが、アイアンを得意になりたいなら芝の上から打つ機会を少しでも増やす方が成長が早くなりますよ。
まとめ
さて、今回の記事では「打ちっ放しの人工芝では前に飛ばせているけど、コースに出た途端に飛ばせない人」の謎に迫り「アイアンは芝よりも先にボールに当たるイメージが大事」であること、そしてゴルフ初心者こそ「ハーフスイング」でインパクトのイメージを固めることが重要性だということをスコア100周辺のゴルファーにお伝えしてきました。
もちろんレッスンプロでは更に具体的な情報がもらえると思いますので、そちらの情報が得られるのであれば、プロを頼られた方がいいと思います。
筆者はあくまでも素人目線で、意外とゴルフ初心者が気づいていないポイントをコラムとしてご紹介したつもりです。
週末にゴルフ打ちっ放しに行くときは「アイアンは人工芝よりも先にボールに当たる」ことをイメージしつつ「ハーフスイング」でスイング固めを試してみてくださいね。
言い忘れてましたがアイアンの練習なら7Iか8Iがオススメです。
※ちなみに筆者はスリクソンZ545使いです。
