先日、山﨑賢人×高畑充希が出演している『ヲタクに恋は難しい』の実写版映画(福田雄一監督)を観てきました。
ちょっと歌多めで途中飽きた部分もありましたが、やっぱり福田監督作品らしくて面白かったです。
※以下、映画のネタバレを含みます。
さて、今回の映画を観る前から思っていたのですが「ヲタク」って、その事実だけで引かれてしまうことがありますよね。
スポーツや仕事、趣味に一生懸命取り組んでいる人は素敵に見えるのに、アニメやゲームに一生懸命な人は「キモい」レッテルを貼られてしまいがちです。
あと中二病とか言われたりします。(←筆者もルルーシュが好きで目に力がry…)
でもアニメのストーリーって、緻密に設計されていて雑なテレビドラマよりも感動したりすることも結構あるんですよね。
キャラクターや声優さんのファンになったらグッズやスタンプが欲しくなったりもします…。
これって好きな俳優・女優の写真集を買ったり、ライブに行ったりするのはヲタク感覚と全く一緒なんですよね、たぶん。
さて、今回の記事でお伝えしたいのは「ヲタクは恋愛で苦労する」と誤解されがちですが、むしろ「ヲタクの方が恋愛に向いているんじゃない?」って話です。
ヲタクを客観的に見てみると「一途」で「素直な気持ち」を持っているわけですから、チャラチャラギャルギャルした男女よりよっぽど信頼できるはず。
「僕は、私は2次元で生きていくッ!…」
セリフにしてみるとカッコいいけど、言ってる内容はそこまでカッコよくないヲタクな君、覚悟を決めて一歩踏み出してみてはいかがだろう?
ただし「撃っていいのは撃たれる覚悟がある奴だけだ!」
外見だけでは隠れヲタクは見抜けない
まず「ヲタク」と聞くとどのようなイメージが浮かぶでしょうか?
オーバーサイズのチェックのシャツをジーパンにインして、バンダナを頭に巻いているような感じでしょうか。
確かにそんな人もいるかもしれません。
でも例えばその人がユニクロ・GUに行って全身30,000円程度お金をかければ、今風のトレンドファッションにもなりますよね。
なのでヲタクを定義するのであれば外見ではなく中身の部分が「マニア」や「コレクター」に近いマインドであることの方が重要な要素でしょう。
なぜ「ヲタク」を定義してみたのかと言えば、世の中にはそのワードを聞いただけで引いてしまう人がいるからで、個人的にはもう少し広い視野で人を見て欲しいと思うからです。
ヲタクの人でも見た目は普通で、ちょっと変わってるぐらいの人もいるのに、最初から「ヲタ無理~」と遠ざかろうとせず、少しだけヲタを理解してみませんか?
※筆者も少しヲタなので、今回の記事は少し肩入れしてるかも(笑)
ヲタクに恋は難しい?
映画『ヲタクに恋は難しい』では山﨑賢人がゲーヲタ男子、高畑充希がアニヲタ女子を演じました。
ストーリーはヲタクの世界観の中に非ヲタは入っていけないから「ヲタク同士の男女が付き合ってみる」というものです。
ゲーヲタ男子とアニヲタ女子の2人はコミケ、ショッピング、お互いの家、、、と普通のカップルらしいデートを重ねて行きますが、アニヲタ女子は今一つ、ゲーヲタ男子を恋人としては受け入れることができません。
ゲーヲタ男子は相手の趣味を理解してみようと思い立ち、アニメのライブに行ったり、グッズを揃えたりしますが、これでもアニヲタ女子には想いは伝わりません。
そして、アニヲタ女子はヲタク仲間だから付き合っていたことをゲーヲタ男子に伝えます。
これに対して、ゲーヲタはヲタクを一切取り払っても「人間性の部分で好き」であることを伝え、アニヲタとゲーヲタはやっと結ばれます。
ちょっと現実的じゃないかもしれませんが、ヲタクだって趣味嗜好で恋愛をするわけではなく、最後はその人間性を見るというストーリーでした。
なので仮にあなたが好きになった人がヲタクだったとしても、ヲタクはその世界観の中で生きているので無理に合わせようとする必要はなく、むしろ世界観以外の部分で信頼できる存在になることが大事なのかもしれません。
ヲタクと言っても人間なので「恋愛においては別次元。普通の人と価値基準は何も変わらない」ということを本作品が物語っていた気がします。
一途なパートナーとして
「とは言っても、ヲタクよりも普通の人の方が絶対いい!」
と思う人にお届けしたい話なのですが、そもそもヲタク気質な人がヲタクではない人よりも秀でている面を考えたことがありますか?
ヲタクは一つのことに熱中しているからこそ独特の世界観を持っているわけで、そのエネルギーが恋愛に向けられたときは「一途」になってくれる可能性が非常に高いですよね。
それにパートナーの能力としても、今の時代は何でも平均的にこなせるよりも、専門性や独自性を持っている人の方が有利です。
「1つのことを突き詰めてやり遂げるセンス」ってなかなか大事ですけど、今の社会人は飽きやすくて「取っては変えて」タイプが多いですよね。
だからこそ、一生懸命何かに取り組むヲタク気質な性格の方が社会的な成功確率が上がっていくと思います。
あとがき
話は少し飛びますが、先日キンコン西野さんのVoicyで「役に立つ人材」ではなく「意味がある人材」になろう!という話がありました。
※内容自体は山口周さんの著書「NEW TYPEの時代」からの引用です←筆者もさらっと読みましたが、多分5周くらい読む価値がある本でしたよ。まじで。ここ最近読んだ本(小説を除く)で一番よかった!
さて、話を戻しましてモノで例えるなら、
・コンビニの「タバコ」は同じタバコなのにたくさんの種類が並んでいても「意味があるモノ」
・コンビニの「ハサミ」は一番切れるものが1種類だけ置いてある「役に立つモノ」
これからの時代、あなたが人材として「タバコ」と「ハサミ」を選ぶならどちらを目指しますか?
もしかしたら「役に立つハサミ」を選んだ人もいたかもしれません。
ところが人材として、役に立つことを目指したら最高技術を持つ人が一人いて、あとはAIロボットが人間よりも正確にコピーしてくれるわけです。
だから「役に立つハサミ」を目指すな、人々の価値観に触れる「意味があるタバコ」を作る側の人間になれ!
と言い放って、今日のブログを締めたいと思います。
