日曜日をいかがお過ごしでしょうか。
外でアクティビティをするのもいいですが、たまにはカフェでゆっくり読書を楽しむのも、充実した休日になっていいですよね。
筆者は近ごろ健康や若作りに目覚めた(笑)ので、脳科学に関する本なんかも読むことがあります。
今回は先日読んだ本の中から、個人的に興味を惹かれた本の一部を抜粋して紹介したいと思います。
なお、次の本を参考としています。
「一流の頭脳」 アンダース・ハンセン (著), 御舩由美子 (翻訳)
脳を活発にする刺激とは
脳は、ほんのささいな行動一つで、脳細胞内で新しい繋がりを持ったりして、忙しなく変化することが最新の脳科学で分かっているそうです。
この記事を読んでいるときも、「へえ!そうなんだ!」と思った瞬間に刺激が走り、みなさんの脳内で変化が起きています。
ただし、今回紹介する脳を活発にする刺激とは別のことです。
魚を食べると頭がよくなる(笑)とか、脳科学に関連する情報はインターネット上に転がっていますが、実践結果(エビデンス)に基づいている結果は少なかったりするもの。
「どんな刺激が脳を活発するのか」
このことについて、実際ににエビデンスが得られている研究をご存知でしょうか。
意外な答えだと思いますが、先に紹介した本の中に答えが書いてあります。
脳に対して効果的な刺激はまさかの「運動」です。
ただ、運動だけをして勉強をしなければ、当然脳も衰えますので、その点は勘違いがないように。
あくまでも運動を行った被験者と、行っていない被験者の記憶力やワーキングメモリ(作業能力)を比較した結果、運動を行った被験者の方が成績が良かったという実験結果です。
受験、資格取得などの勉強をする際は、机に張り付いたままになっていませんか?
息抜きと言わず、勉強のために外に出て歩いたり、勉強の合間に筋トレを挟む習慣をつけましょう。
脳VSストレスホルモン「コルチゾール」
脳を活発にすることを阻む「コルチゾール」というストレスホルモンがあります。
このホルモンが多量に分泌されると、プレゼンの前に緊張で手が震えたり、いつもどおりのパフォーマンスができなくなったりします。
また、日常的な精神的ストレスを抱えている場合も、それを抑えようとコルチゾールが分泌され、血中のコルチゾール濃度が高いままになってしまいます。
ストレスにさらされる環境に長時間居続けることは当然好ましくなく、脳細胞にとっても「海馬」に悪影響を与え、記憶力の低下を招くことが分かっています。
そんなストレスホルモンは事前に対策をしておきたいですよね。
実はここで登場するのが、またしても「運動」です。
運動することによって一時的にコルチゾールが上昇し、運動後に運動を始める前のレベルまで下がります。
え?上がって元に戻るなら意味ないじゃんって思いますよね。
それがあるんです。
“定期的に”運動を続けていると、「運動によって生じるストレス」と「日常で感じたストレス」の両方でコルチゾールの分泌量自体を抑えることができるようになる(一石二鳥)のです。
加えて、運動には“ストレスそのもの”を低減させる効果もあるので、二重に嬉しいですよね。
余談ですが、コルチゾールは脂肪を蓄積しやすくし、食欲を増進させるホルモンでもあります。
中年男性に特に多いですが、腹部の脂肪がついてきたら、ストレスによる血中コルチゾール濃度の異常を疑うことも必要かもしれません。
運動の副次的効果
運動後はストレスホルモンの他にも「ドーパミン」「ノルアドレナリン」「セロトニン」等の精神・身体面に好影響を与える神経伝達物質の血中濃度が高まることも知られています。
また、これらの物質は運動が定期的になるとその分泌量も徐々に増えていくようです。
運動をしている人は、そうでない人に比べて自制心が高い傾向にあるそうですが、きっとこうした有益な神経伝達物質の好循環が起きているのでしょう。
運動を習慣にしている人が、活き活きとしているのも頷けます。
運動はこうして考えてみると、いいことだらけです。
太っている人で優秀な人は少ない
いわゆる中年太りのおじさんから新進気鋭のアイデアが出てきそうな感じはしませんよね。
一方、シュッ!としたスマートな上司は自分を成長させてくれるヒントをくれそうですし、素晴らしいアイデアを惜しみなく披露してくれそうなイメージがあります。
これはシュッ!としたスマートな人たちが、仕事やプライベートを充実させるために体も鍛えているからに他ならず、結果として頭脳明晰な人が多いのかもしれません。
日本人は、痩せている人に対して「スマートだね」という褒め言葉を言いますが、英単語「smart」の意味に“痩せている”とか“細い”という意味はなく、実際は“賢い”や“インテリ”といった意味を表します。
でも、スマートな人⇒痩せているというのは、あながち間違いではないと個人的に思います。
今日できれば今すぐ運動を生活習慣にしよう
一緒に腕立てを一回やりましょう。
一回だけでもやらないよりましです。
頑張れる人は2回、3回とやってみましょう。
運動を習慣化すれば、きっと脳にも、仕事にも、勉強にも、すばらしい毎日が待ち構えているはずです。
ちなみに筆者は毎日、腕立て・スクワットを30回ずつ、プランクを1分やっています。
これだけでも少しずつ体は締まってきますし、何より体が軽く感じます。
ぜひ脳のために、外見のために、健康のために、あなたの生活に運動を取り入れてみてはいかがでしょうか。

