タイトルにある「Amazon(アマゾン)」は、言わずと知れた国内最大級の通販サイトとして有名です。
商品をリーズナブルかつスピーディに手に入れることができるサービスを展開しています。
筆者自身もAmazon Prime会員なのですが、日用品から、アニメ動画、Music Unlimitedまでかなりお世話になっています。
もはやアマゾンが無いと生きていけないほどかもしれません(笑)
早く、安く、手に入れられるサービスを選んだら、アマゾンに勝ち目はないですからね。
今回は、私たちのライフスタイルに豊かにしてくれているAmazonの「物流」について、取り上げてみたいと思います。
ドローンで「無人配送」が可能になる
最近では公園の樹々や海、山頂などでドローンを使って空撮する人も増えてきました。
※富士山などの有名観光地での訪日外国人観光客のマナー違反が同時に増えているようですが…。
そんなスポットライトを浴びる「ドローン」の使用用途は、写真・動画を撮るだけに留まりません。
最近では、ドローンを使った物流、つまり「無人配送」が現実味を帯びてきているんです。
関係法令の整備面や、安全性、ドローンの性能(運搬能力・バッテリー)に課題があるにしても、GPSと自動飛行のドローンが完成した時点で、無人配送の可能性があることは誰の目に見ても明らか。
地方であればあるほど、商品を注文してから手元に届くまでの「タイムラグ」が存在していますが、今後はその差が革新的な技術で埋まっていくのかもしれません。
「無人配送」が少しでも早く実現すると、地方在住者にとっては大変喜ばしいことです。
空に浮かぶ倉庫は既に特許申請済
荷物を効率的に届けるためには荷物が分散された倉庫が必要になりますが、これについても、我々を驚かせるアイデアをAmazonは持っているようです。(実現可能かどうかは別として)
最近読んだ本によれば、Amazonは「空に巨大な倉庫を浮かべる」構想をすでに特許申請しているとのこと。
ヘリウムガスを充填して空気中に倉庫を浮かべるというもので、そこを起点にして、ドローンが各地に飛び立つというイメージのようです。
アイデアのレベルが高すぎて、笑えてきますよね(笑)
領空や航空機など法律上の問題があるため、少なくとも日本ではまだ現実的ではありませんが、将来的にはドローンが常時空を飛び交う景色を、私たちは見ることになるのかもしれません。
「そんなの無理だろう」
という思いもわかりますが、現在の社会の変化は加速度的に伸びてきています。
10年後、私たちはスマートフォンに変わるデバイスを手に持ったり、身につけている可能性すらあります。
Amazonをはじめとして、GAFAM(google,apple,facebook,amazon,microsoft)ならやるかもしれませんよ。
アメリカではAmazon Go導入済
さて、ドローン配送や空に浮かぶ倉庫はまだ時間がかかる話かもしれませんが、「Amazon GO」のサービスは、日本でもキャッシュレス化が進めば、かなり現実的です。
昨年、非常に話題になった「Amazon Go」は、無人コンビニの究極形です。
入店時にゲートでスマホをかざし、あとはカゴに入れる商品をカメラ認識、AIが金額の計算をし、自動的に支払う(クレジット)仕組みとなっているようです。
別名「Just Walk Out Technology」と呼ばれ、その名のとおり、支払いは自動的に完了するため、現地での支払いがなく、レジで混むことがありません。
日本のコンビニの24時間営業問題なんかも、これを導入すれば…と思いますけど、ユーザー囲い込みのためにナナコカードとかTポイントカードとかを激推ししているくらいですから、まだまだ日本での無人レジ導入は先になりそうな気が…
それと、日本の大型スーパーなんかでは、セルフレジの導入が進みつつありますが、それだけでは「万引き」「レジ精算待ち」「袋詰め場所の混雑」等を未然に防止できません。
見ていて不思議なんですけど、商品をバーコードに通す作業は人間がやって、支払いだけ自動精算機って店がありますよね?
「結局、人を減らせてないじゃん」
と思うのですが、あれは人件費の削減で導入するものではないんですかね?
あとがき
Amazonに限りませんが、AIや先進技術を活用したビジネスや取り組みは、少しずつ人間を機械に置き換えていきます。
このことを「人類にとっての利便性の追求・向上」と肯定的に捉える人が多い一方で、「仕事を奪われた」とネガティブに考える人もいると思います。
ただ、これをネガティブに考える人に足りないのは、物事を俯瞰する(引いて遠くから全体を見る)力です。
今まで、人間がしていた仕事は、人間がやるべき理由をつけてやっていただけです。
人間がやるべき理由がなければ、ロボットがやっても同じことです。
確かに「人間がやるから心がこもっている」のは、それによって消費者が「付加価値」を感じる場合に有効です。
例えば「女子大生が笑顔で荷物を配達」というサービスなら、そこには付加価値を感じる人もいるわけです。
じゃあ、「おっさんが笑顔で荷物を配達」というサービスなら、そこにどれくらいの付加価値を感じられるでしょうか。
極端な例でしたが、世の中は大衆消費型の社会から、選択的消費型の社会にシフトしてきています。
また、少子高齢・人口減少も社会問題として現実としてあるわけです。
つまり、ドローンなどのロボットを拒否することは現実問題として難しくなっていくわけですから、
「どうやって人間とロボットが共存できるか」
という考え方をしていかないといけないかもしれませんね。
自分が入院した時、介護される時、目の前でお世話をしてくれるのがロボットだったとしても。


