コミュニケーション・恋愛・交渉・営業など様々な場面で、第一印象は大事です。
一説によれば、人と初めて会ってからの「6秒間」はその後、何ヶ月にも渡って変わらないという話(初頭効果)すらあります。
今回は次の本を参考として、人の第一印象の話について触れてみたいと思います。
元FBI捜査官が教える「心を支配する」方法
ジャック・シェーファー,マーヴィン・カーリンズ 著 / 栗木さつき 訳
第一印象を左右する「好意」と「敵意」
第一印象を左右する要素として本書の中ではこのように説明しています。
「人と親しくなりたい」と思って無意識のうちに相手に送っているシグナルは「好意シグナル」。
「この人とは関わりたくない」と思って無意識のうちに相手に送っているシグナルは「敵意シグナル」。
具体的な例で説明すれば、バーやナイトクラブに友人と繰り出した際に「モテる人」とそうでない人がいますよね?
これは外見的な魅力によるところも確かに大きいのですが、「好意シグナル」あるいは「敵意シグナル」のいずれかを無意識のうちに異性に送ってしまっていることも関係していると本書では説明されています。
心理学的に、初めて人と出会ったときの第一印象をよくすることができるとすれば、是非知っておきたいもの。
そんな「好意シグナル」の送り方についてこれから紹介していきます。
眉を上げてさっと目を見開く
第一印象を操作する好意シグナルの送り方の1つ目をご紹介します。
それは「眉を上げてさっと目を見開くこと」です。
ただ、慣れていない人がいきなり眉だけあげようとすると、変な表情になりかねませんので、目をさっと見開くようにしてください。
目を見開けば自然と眉もついてきますので安心してくださいね。
ただ、このとき時間が長くなりすぎないよう注意が必要です。
目を見開いて相手と目線を合わせるのは1/6秒くらいが目安で、本当に一瞬のことです。
と言うのも、相手を見つめる時間が1秒以上になってしまうと相手は「不信感」「危険」を覚えてしまう可能性があります。
パッと目を見開いて一瞬のアイコンタクトの後、あえて素早く目線をそらしでOKです。
その後すぐに相手がアイコンタクトを取ろうとこちらを見ていたら「好意シグナル」の1つ目は成功と言えるでしょう。
頭を傾ける
これが二つ目の好意シグナルの送り方です。
みなさんは頭を傾けると言ったら誰を想像しますか?
この見出しを見たとき、筆者の頭の中にはある人物が浮かんでいました。
おばたのお兄さ…小栗旬です(笑)
笑いのイメージが先行してしまったので「本当かよ?」と思ったのですが、確かに小栗旬は「まーっきのっ!」で首を傾けていましたね。
現実でもバーで男女が並んで座っていて、カウンターにひじをついて頭を傾けた状態で「ねえ?この後時間ある?」なんていうシーンがよくありますよね?
あと、最近流行りですが、人差し指を唇に当てて頭を傾けた女性が「あざと可愛い」ポーズなんて言われたりもします。
頭を傾けることは人間として一種の「油断」ですが、それが転じて好意シグナルとなるのかもしれません。
特に男性慣れしている女性は、頭を傾ける仕草を自然に行っていることが多いですが、一方の男性は相手より優位に立とうとする性格から頭をまっすぐ保ちがちなんだそうです。
頭を傾けた方が男女ともに、魅力度が高く見えるとのことですから使わない手はありませんね。
使うときは頭を傾けすぎて「おばたのお兄さん」のようにならないように注意してくださいね(笑)
ということで、2つ目の好意シグナルは「頭を(少し)傾ける」でした。
「本物の笑顔」を見せる
好意シグナル3本立てのラストを飾るのは、第一印象において筆者も最も大切だと思っていることです。
やはり、相手に1番の好意を伝えるのは屈託のない「本物の笑顔」です。
「笑顔」は①相手に好意を伝え、②自分自身の魅力度を高め、③相手を受け入れるというメッセージを送ります。
ただ、ここで言う笑顔とは、「本物の笑顔」であって「作り笑顔」ではありません。
心からの「本物の笑顔」は出そうと思って出せるものではありませんが、相手に本当に行為があれば笑顔には次の傾向が見られます。
・広角が上がっている
・目尻に皴が寄っている
・頬が上がっている
筆者も笑顔が素敵な女性がすごくタイプですが「本物の笑顔」と「作り笑顔」は全然違うので、これを見抜くのは得意です。
ここからは筆者の考えですが、これまでに出た特徴に加えて男女間における「本物の笑顔」には次の特徴もあると思っています。
・笑顔から「優しさ」を感じる
・笑顔になるタイミングが揃う
ちなみに「本物の笑顔」が自然に出たとき、その人自身に快楽物質であるエンドルフィンが分泌されるそうです。
そして「本物の笑顔」を向けられた相手はその好意を受容するとき、「本物の笑顔」で返そうとするそうです。
と言うことは、二人が両想いであればそこには屈託のない「本物の笑顔」が揃うことになり、お互いをいい気分にできるというわけです。
ということで、第一印象における好意シグナルの3つ目は「本物の笑顔」でした。
好意シグナルを使って第一印象を変えよう
まとめになりますが、第一印象を左右する「好意シグナル(無意識のうちに行っている動作)」は次の3つでした。
①眉を上げてさっと目を見開く
②頭を傾ける
③「本物の笑顔」を見せる
どれも自然に出る行動だけに、意識して行うと最初は不自然な動作になってしまうかもしれません。
ただ、無意識で「敵意シグナル」を送ってしまうよりは、意識して「好意シグナル」を送る練習をすると、初対面の人とも上手く付き合っていけるはずです。
あとがき
笑顔が素敵な女性って本当に魅力度が爆上がりすると筆者は思います。
そして、最初にお伝えしたとおり、その印象は数ヶ月の間続くことにもなります。
もし今恋人がいる人は、恋人が笑わないなんてもったいない。
辛い時も恋人を笑わせてあげられるよう、思いやりとギャグセンスを日々磨いていきましょう。
